本場・韓国の朝鮮式山城は凄かった①鶏足山城

天智天皇2年(663)倭・百済連合軍は、白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗北。その後、中大兄皇子は、唐・新羅連合軍の侵攻に備え、北部九州から瀬戸内海にかけて城を築かせました(『日本書紀』)。その築城には百済の将軍たちが携わっており、それらの城は現在、朝鮮式山城と呼ばれています。 そんな朝鮮式山城のルーツを求めて、古代山城マニアの方々が絶賛する三年山城を訪れました。その前日、大田広域市の鶏足山城を訪れ […]

角石の重ね積み〜韓国の城と石垣技術レポート

日本城郭研究センターで行われた文化財石垣保存技術協議会技能者養成研修公開講座「韓国の城と石垣技術」に参加し、城郭石垣を得意とする先生方のお話を拝聴しました。 赤司善彦先生は「九州の古代山城とその石垣技術-大野城跡の調査成果を中心に-」と題し、大野城を中心とした九州の古代山城、古墳の他、百済の都・扶余の城や王宮里遺跡を紹介されました。 太田秀春先生は「韓国城郭史のなかの日本城郭-石垣の意義-」と題し […]

南海岸倭城観光ベルト本格始動

KNN企画報道「危機の倭城」が放送された後、釜山、慶南地域地方自治体を中心に、倭城保存に対する動きが本格化しています。一番最初に行動に出たのが慶南昌原市です。 一部倭城に対する緊急実態調査をすでに終わらせました。ひとまず、崩壊危険がある所から来年度予算に反映することになりました。 昌原市は、倭城に対する長期ビジョンに対しても本格的な検討作業に着手しました。核心は、南海岸倭城を一つにまとめて観光ベル […]

【危機の倭城7】第一回から第六回を振り返って

KNN企画報道「危機の倭城」シリーズ最終回は、まとめ。 番組アナウンサーと取材にあたった記者のトークがメインとなっています。話は「倭城は日帝残滓なのか」というデリケートなところにまで及んでいます。 倭城は「日本の武将が朝鮮半島に築いた日本式城郭」ですが、実はその前後に歴史を持つ倭城も数多くあります。 前回のニュース【危機の倭城6】で登場した熊川邑城は、熊川倭城の支城として利用されたといわれています […]

【危機の倭城6】見られたら保存できる

KNN企画報道「危機の倭城」シリーズ第六回は、城の保存と活用について。 ニュースでは、年間140万人が訪れる順天市の楽安邑城は、城が文化資源としてどれだけ潜在能力を持つのかを見せつける好例として紹介しています。また近年、一部が復元された昌原市の熊川邑城も好例として紹介しています。それらと、どこにあるのかすら分からな明洞城を比べ「(私たちの)朝鮮時代の城は復元事業が行われているが、倭城はそのような状 […]

【危機の倭城5】ここが倭城?どこの誰も分からない

KNN企画報道「危機の倭城」シリーズ、第五回は熊川城特集。 山頂部は(問題を抱えつつも)遺構の残りは良いですが、ここの面積は、熊川城全体の20〜30%に過ぎません。では、山麓部はどのようになっているのでしょうか。 このブログでは、熊川城研究の歴史を見ていきます。 1976年、戦後初の倭城踏査を行った倭城址研究会(와조시 켄큐카이)のメンバー・本田昇氏(혼다 노보루)が、縄張図を作成されています。 […]

【危機の倭城4】めちゃくちゃ復元、石垣積んだか?

KNN企画報道「危機の倭城」シリーズ第四回は、泗川城特集。 順天城は先を見据えた復元をしているのに対し、泗川城は誤った復元をしてしまったため、史跡としての価値が著しく低下してしまいました。さらに、めちゃくちゃに積んだ石垣の一部は、すでに崩壊が始まっています。 姫路城を参考に復元された門。瓦には、池田輝政の家紋・揚羽蝶が。池田輝政は、泗川城とは縁も所縁もありません。 こちらは天守台。特に隅石が不自然 […]

【危機の倭城3】埋められて、崩されて…

KNN企画報道「危機の倭城」シリーズ第三回は、明洞城特集。 明洞城は、ここが城跡だということを地域住民さえ知らないそうです。存在さえ知られていない城跡がまともに保存されるわけがありません。管理自治体である昌原市は、調査も史跡指定もしませんでした。 明洞城は、山麓に一つ、山頂部に三つの曲輪が展開する城です。山麓は、番組にも出てくるように大部分は畑となり、生い茂る草の間からわずかに石垣が顔を出すのみと […]

【危機の倭城2】城郭崩壊加速化、時間がない

KNN企画報道「危機の倭城」シリーズ第二回は、熊川城特集。 桜が根を張り、石垣に深刻なダメージを与えている城が日本各地にありますが、熊川城では、松が問題となっています。今は小さな松もやがて大きくなり、石垣にダメージを与える。このままだと、近い将来崩壊してしまうだろう…と。 今回このブログでは、堀口健弐氏(호리구치 켄지)の熊川城縄張図を参考にしながら、一般的な見学ルートに沿って、木がどれだけ生えて […]

【危機の倭城】風前の灯火、吹き荒れる開発の風

韓国KNNニュースで倭城が取り上げられました。倭城がメディアに取り上げられることは大変珍しいこと。しかも、今回は単発ではなくシリーズモノで、今後数回に渡って放送されるとのことです。 しかし、うれしいニュースではありません。企画タイトルは、危機の倭城。 第一回は、安骨浦城、熊川城、明洞城の実態を伝えています。 この映像を見れば、韓国語が分からなくても、倭城の厳しい現実が伝わってきます。 私もこれまで […]

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