【古代山城の旅2016】大廻小廻山城・鬼ノ城・讃岐城山城・屋嶋城

【古代山城の旅2016】大廻小廻山城・鬼ノ城・讃岐城山城・屋嶋城

2016年、古代山城好きの城ガール隊の方々と一緒に、岡山県と香川県の古代山城をめぐりました(第1回古代山城オフ会の備忘録です)。

OpenStreetMapに加筆

現在、所在が確認されている23の古代山城のうち『日本書紀』など史書に記載がある古代山城は朝鮮式山城(ちょうせんしきさんじょう)、記載がない古代山城は神籠石系山城(こうごいしけいさんじょう)と呼ばれています。今回訪れたのは、朝鮮式山城の屋嶋城と、神籠石系山城の大廻小廻山城・鬼ノ城・讃岐城山城です。

大廻小廻山城

初日。
岡山駅で城ガール隊のしろうさぎさん、ちょめさん、みかんさんと合流し、大廻小廻山城へと向かいました。
大廻小廻山城は、標高199mの大廻山・小迴山に築かれた山城で、全長3.2kmの城壁がめぐっています。岡山市瀬戸町郷土館に車を止め、一の木戸(水門)まで歩きました。その後、城壁ラインに沿って二の木戸がある谷まで歩きましたが、激しいブッシュにより断念しました。

一の木戸(水門)

「いつかぐるっと一周したいな」と思いながら城をあとにし、鬼ノ城へと向かいました。途中、吉備サービスエリアに立ち寄り、お昼ごはんを食べました。

桃源卵のサクッとろっオムライス

鬼ノ城

鬼ノ城は、標高400mの鬼城山に築かれた山城で、全長2.8kmの城壁がめぐっています。麓から歩いて登ることもできますが、この日は山頂近くにある駐車場まで車で登りました。
城歩きの前に、駐車場前にあるガイダンス施設・鬼城山ビジターセンターへ。ここには各地の古代山城に関するパネル展示のほか、鬼ノ城のジオラマや西門の模型があります。パンフレットもこちらで貰うことができます。

平面図(鬼城山ビジターセンター)

鬼城山ビジターセンターから徒歩10分ほどで鬼ノ城西門に到着。西門から反時計回りにぐるっと一周しました。

第0水門〜西門
礎石建物跡

城壁(高石垣・版築土塁・列石・敷石)、水門、城門、鍛冶遺構、礎石群など、見どころが非常に多いです。麓にある遮断城(水城状遺構)も見逃せません。

東門付近から遮断城を見下ろす

途中、小雨に見舞われましたが、城歩きに支障が出るほどではなく、無事一日目の城歩きを終えることができました。

下山後、この日の宿泊地・香川県へと向かいました。
夜は、ホテル近くの居酒屋で。古代山城オフ会初の懇親会は、とても和気藹々とした楽しい飲み会となりました。

香川名物・骨付鳥。親どりと若どりのセット

讃岐城山城

二日目。
ここから城ガール隊のあむさんが参加し、5人で讃岐城山城へ。
この城は、標高462mの城山に築かれた山城で、二重の城壁(全長3.5kmの内城と全長4.2kmの外城)があります。
現在、城の中心部はゴルフ場となっているため、見学をするには事前予約が必要です。今回はゴルフ場の方に案内していただき、城門、水門などを見学しました。

城門
水門

ゴルフ場を出た後、城内外に点在する唐居敷(ホロソ石・マナイタ石)を見学。なぜあちこちにあるのか?城門の礎石として利用するには数が足りない?など謎が多く、城が利用されなくなった際に破壊されたとも、城が完成する前に放棄されたとも考えられています。

ホロソ石

お昼は、ゴルフ場の方オススメのうどん屋で食事をし、屋嶋城へと向かいました。

讃岐手打ちうどん・てっちゃん

屋嶋城

「倭國高安城、讃吉國山田郡屋嶋城、對馬國金田城を築く」(『日本書紀』巻第27天智天皇)

屋嶋城は、標高282mの北嶺と標高292mの南嶺からなる屋島に築かれた山城で、山上には全長7kmの城壁がめぐっています。山上へ行く前に、まず中腹にある浦生石塁を見学しました。
浦生石塁は、屋島の北嶺と南嶺に挟まれた谷に築かれた遮断城で、城壁と雉城が残っているほか、城門と水門に推定されている箇所があります。2010年には、ここで7世紀後半のものとみられる須恵器が発見されています。

浦生石塁

浦生石塁を見学後、一旦下山し、車で山上の屋島寺駐車場まで登りました。駐車場から徒歩10分ほどで城門に到着。こちらの城門の復元は、お城ファンの間では賛否両論あるようですが、縣門、甕城など、古代山城の特徴を体感できる貴重な施設となっています。

城門外側(縣門)
城門内側(甕城)

見学後、遠方から来られたちょめさんを高松駅までお送りし、まだ時間に余裕がある大阪在住の3名と私は、高松市埋蔵文化財センターへと向かいました。ここで古代山城研究会の山元敏裕先生とお会いし、屋嶋城についてご説明いただきました。

浦生石塁出土須恵器平瓶(高松市埋蔵文化財センター)

ここで、第一回古代山城オフ会は終了。「また来年もやりましょう」という話をし、それぞれ帰路につきました。