【シルクロード】砂漠の長城とノロシの旅①プロローグ〜陝西省博物館と西安城

【シルクロード】砂漠の長城とノロシの旅①プロローグ〜陝西省博物館と西安城

昨年(2018年)三月、河西回廊(シルクロード)の万里の長城とノロシと城郭をめぐる日韓合同踏査会に参加しました。各遺跡の詳細について書くのはまたの機会ということにして、ここでは簡単なレポートを書きます。

前泊ひとり西安散策

2018年3月6日。釜山から上海を経由し、西安咸陽空港へ。

空港のバスチケット売り場

空港からリムジンバスで西安駅近くのバスターミナルへと向かいました。バスの乗車券を買うのに、身分証(外国人はパスポート)の提示が必要でした。

バスーターミナル到着後、近くのホテルにチェックイン。夜遅い上に時差ボケしていたので、夜の西安を散策しないまま眠りにつきました。

翌日。この日は西安市街を散策しました。

朝食は、ホテルの近くにあった軽食店で、西安名物・肉夹馍(ロォジァモー)を食べました。

西安で食べる最初のごはん

陝西省博物館

この日、最初に訪れたのは陝西省歴史博物館。外国人は、パスポートを掲示すると無料で入ることができます(特別展は有料)。

陝西省歴史博物館本館

この博物館にはすばらしい展示物が多数ありますが、なかでも有名なのが秦の兵馬俑。始皇帝陵そばの兵馬俑坑から移設されたものを展示しています。兵馬俑坑では、ある程度離れた場所から見学することになるそうですが、こちらでは、手に触れることができそうな距離で見学することができます。撮影もOKです(フラッシュは禁止)。

秦兵馬俑

ところで、この博物館の展示物でもっとも新しい年代は唐!日本と韓国の歴史博物館しか行ったことがないせいか、衝撃を受けました。すべての展示を見終えた頃には、隋や唐(日本でいうと飛鳥時代から平安時代初頭)の遺物が新しいものと感じるくらい麻痺していました。

西安で発見された和同開珎

お昼は、適当に入ったお店で雲呑を食べました。食後はカフェでまったりと過ごしたい気分でしたが、せっかくなので西安城を見学することにしました。

西安城

この城は、明の時代に築かれた平城で、周長13.7km、東西南北に城門、四隅に角楼、多数の雉城(中国では馬面という)を備えています。明・清以降、中華民国、中華人民共和国と時代が下るとともに城門が増え、現在では18もの城門があります。

城壁と馬面と堀

日本の城の枡形に相当する防御施設・甕城(おうじょう)が印象的でした。甕城は、韓国で城めぐりをしているとよく見かけますが、これほど大きな甕城は見たことがありません。

とにかく大きい甕城

西安城見学後、集合場所へと向かいました。そこで、今回の踏査会の幹事で古代山城研究会代表の向井一雄先生、高句麗山城踏査会や毎年夏の韓国発掘現場見学会でご一緒させていただいている岡山大学の稲田孝司先生、ガイドの倪さんと合流し、夕食を食べに回族街へと繰り出しました。

夜の回族街

羊肉泡馍(ヤンロォパオモー)をいただきました。固焼きパンを小さくちぎり、熱々の羊肉スープをかけて食べる西安名物で、パンをちぎる手間をかければかけるほどおいしくなる…そんな料理でした。

固焼きパン(馍)をちぎって、ちぎって、ちぎって
羊肉スープに浸して食べる

ホテルへ戻り、向井先生からいただいた踏査会用の資料を眺めながら、眠りにつきました。

ひとりで散策してみて思ったこと

「中国では、屋台でもQRコード決済」という情報はインターネットで知っていましたが、それを身をもって知りました。この2日間、現金を使う場面は一度もありませんでした。この時、初めて微信アカウントを持っていてよかったと思いました。微信支付(WeChatPay)か支付宝(Alipay)のアカウントを作っておくと、快適な中国旅行ができます。ただし、これらのサービスはインターネットに接続していないと利用できません。

西安城もQRコード決済

そこで必要となるのが、モバイルデータ通信ができるSIMカード。中国のSIMカードがあれば、支付宝や微信支付を使うことができます…しかし!中国のSIMカードより、中国本土で使うことができる香港のSIMカードを買うことをおすすめします。

SIMカードを入れ替えるだけ

その理由は、香港のSIMカードなら、Google、LINE、Twitter、Facebook、Instagramなど、中国政府によって規制されているサービスを利用することができるからです。家族や友人との連絡にGmailやLINEを使っている方は少なくないでしょうし、旅行中にSNSに投稿したい方も多いはず。

香港のSIMカードには、中国移動香港(チャイナモバイル)、中国聯通香港(チャイナユニコム)などがありますが、繋がるエリアの広さを考慮し、チャイナモバイルのSIMカードを購入しました。こちらのSIMカードは、西安はもちろん、甘粛省の砂漠のど真ん中でも通信が途切れることはありませんでした。参考まで。